おうちにブロッキングボードがなくて困ったこと、ありませんか?
「今すぐ仕上げたいのに…」「専用の道具を買う時間がない…」そんなときに役立つのが、家にあるもので代用できるアイデアたち。
この記事では、身近なアイテムで簡単にできるブロッキング方法をご紹介します。
手芸初心者さんでも安心してできるように、やさしい言葉でていねいに解説しますね。
ブロッキングとは?基本の役割と必要性をやさしく解説
ブロッキングとは、編み物やレース作品などを美しく仕上げるための「形を整える作業」のことです。
お水やスチームで少し湿らせた作品を広げて、ピンで固定して乾かします。
そうすることで、作品がピシッと整い、見た目もきれいに仕上がるんです。
とくにモチーフやショールなど、模様が目立つ作品ほど効果バツグンですよ。
ブロッキングボードがないとき、どうする?代用品選びのポイント3つ
専用ボードがなくても大丈夫。
次の3つのポイントを意識すれば、代用品でも十分きれいに仕上げられます。
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ピンがしっかり刺さる柔らかさがあること
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ある程度の大きさ・平らな面があること
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湿気に強く、乾きやすい素材であること
この条件を満たすアイテムなら、おうちにあるもので気軽にブロッキングできますよ。
家にあるもので代用できる!おすすめブロッキングボード代用品まとめ
発泡スチロール板|軽くて扱いやすくカットも自由
ホームセンターや100円ショップで手に入る発泡スチロール板。
カッターで好きなサイズに切れて、軽くて扱いやすいのが魅力です。
ピンもスッと刺さるので、初心者さんにもぴったりです。
コルクボード|ピンが刺さりやすく安定感も抜群
リビングや玄関にあるコルクボードでも代用できます。
硬すぎず柔らかすぎず、ピンの刺さり具合もちょうどいい感じ。
立てて使えるタイプもあるので、スペースが限られている方にもおすすめです。
クッション|ふんわり包み込むように仕上げるのに最適
やわらかいクッションに作品を広げて、そっとピンで留めるだけ。
少し厚みのある作品や、型崩れが心配なレースなどに向いています。
ソファに置きながら、テレビを見つつ作業もできますよ♪
マットレスパッド|大きめ作品にも対応できる広さと厚み
ベッドの上に敷いてあるマットレスパッドも代用OK。
広さも厚みもあるので、大判ショールやセーターなど大きな作品にもぴったりです。
ピンもしっかり刺せて、ぐらつきにくいので安心感があります。
バスタオル|誰でもできる!最も手軽な即席ブロッキング
おうちに必ずあるバスタオルも、とても使えるアイテムです。
テーブルや床にバスタオルを敷いて、作品を広げてピンでとめればOK。
くるっと巻いて片づけられるのも嬉しいポイントですね。
スポンジシート|湿気を利用してしっとり仕上げる裏技
100均などで売っているスポンジシートは、吸湿性があるのでブロッキングにぴったり。
作品がしっとり落ち着いて、やさしく形を整えやすくなります。
軽くて扱いやすいので、小さめのモチーフなどにおすすめです。
ダンボール+布|エコで安定感もある簡単DIY代用法
お届け物の空き箱に、厚手の布をかぶせて使うのもおすすめ。
ダンボールだけだとピンが浮きやすいので、布を重ねると安定します。
気軽に捨てられるので、お試し感覚でも◎
厚手の布|形が整えやすく、持ち運びにも便利
ラグや毛布などの厚手の布を広げて、その上で固定する方法もあります。
布同士が滑りにくく、ピンも刺しやすいので案外便利です。
軽く畳んで収納できるのも嬉しいポイント。
ヨガマット|滑りにくく本格派にもおすすめな代用品
ヨガマットは程よい硬さと滑りにくさで、本格的なブロッキングにも対応できます。
折りたたみ式のタイプなら、収納や持ち運びもラクちんです。
代用品を使うときの注意点と失敗しないためのコツ
ピンの刺さり具合や素材の硬さに注意しよう
ブロッキングのときに使うピンがしっかり刺さるかどうかは、仕上がりを大きく左右するポイントです。
土台となる素材が硬すぎると、ピンがなかなか刺さらず途中で曲がってしまうことがあります。
逆に柔らかすぎる素材だと、ピンを刺したときにぐらついてしまい、固定したはずの作品がずれてしまうことも。
ピンを刺したときに「スッ」と入り、軽く引っ張っても動かない程度の硬さが理想です。
ブロッキングを始める前に、角の部分などにピンを試し刺しして、感触を確かめておくと安心です。
無理に力を入れて刺すとピンが折れたり、手をケガする原因にもなるので、使う素材はしっかりチェックしてから作業しましょう。
湿気やカビを防ぐための通気性チェック
バスタオルやクッションなど、ふかふかしている素材はとても使いやすい反面、湿気がこもりやすい点に注意が必要です。
湿ったまま放置すると、作品に嫌なニオイがついてしまうことも。
ブロッキング中はなるべく風通しの良い場所で、できるだけ早く乾かすようにしましょう。
除湿機や扇風機を使って空気を動かしてあげると、湿気がこもりにくくなります。
作業後は代用品もきちんと乾かし、湿気を残さないようにして保管すると、次回も安心して使えますよ。
曲がりやゆがみを防ぐための固定テクニック
作品をピンでとめるときは、ただなんとなくとめるのではなく、順番とバランスを意識することが大切です。
まずは中心をとめてから、対角線上に交互にピンをうっていくと、全体の形が崩れにくくなります。
ピンの間隔はなるべく均等に保ち、作品がゆがまないように調整しながら広げていきましょう。
編み目が引っ張られすぎると変形してしまうので、少しずつ様子を見ながらピンの位置を調整するのがコツです。
一度全体をとめたあと、離れた位置から見てバランスをチェックするのもおすすめですよ。
ブロッキングに便利な固定用アイテム&補助グッズ
TピンとUピンの使い分けポイント
TピンとUピンは、見た目も形も違うけれど、それぞれの特性を知って使い分けると、ブロッキング作業がもっとスムーズになります。
Tピンはまっすぐな形をしていて、直線的な部分をまっすぐに固定したいときにぴったり。
ショールの端やセーターの裾など、ピンを並べてまっすぐ整えたいときに使うと仕上がりがキレイです。
一方でUピンは、曲線や角の部分にフィットしやすい形状をしています。
丸くなっているので、レースのフチやモチーフのカーブなど、柔らかいラインを整えたいときに活躍します。
どちらも持っていると便利ですが、まずは作品の形を見て、「直線的な部分が多いのか」「カーブが多いのか」を意識して選ぶと失敗しませんよ。
スチームアイロンや霧吹きで仕上がりアップ
ブロッキングの前に作品を湿らせることで、糸が落ち着きやすくなり、形をしっかり整えやすくなります。
蒸気をあてる方法としては、スチームアイロンや霧吹きが便利です。
アイロンのスチームを直接かける場合は、作品の上にあて布をのせてからスチームを噴射するようにしましょう。
霧吹きを使うときは、全体がしっとりする程度に軽く吹きかけるのがポイントです。
レース糸やウール糸などは湿気の加減で仕上がりが変わるので、素材に応じて調節することが大切です。
乾燥後にもう一度軽くスチームをあてることで、仕上がりがよりふっくら整いますよ。
100円ショップで手に入る便利グッズ3選
お金をかけずにブロッキングを楽しみたい方には、100円ショップがとても頼りになります。
まずおすすめなのが「発泡スチロール板」。サイズも豊富で、カッターで自由にカットできるのが嬉しいポイントです。
次に「霧吹きボトル」。スプレーの細かさも選べるので、ふんわり湿らせたいときに便利。
そして「布用ピン」。安全ピンや待ち針よりも使いやすく、繰り返し使えるのでコスパも◎です。
そのほかにも、メジャーやあて布、ミニタオルなども揃うので、初心者さんのブロッキングセットは100均だけでもかなり充実させられますよ。
代用品からステップアップ!ブロッキングボード購入ガイド
市販のボードってどんなもの?価格帯と種類
ブロッキング専用の市販ボードは、手芸店やネットショップでさまざまなタイプが販売されています。
価格帯はおおよそ1000円〜5000円ほどで、用途や大きさに応じて選べます。
中でも人気があるのは、目盛りがプリントされたタイプ。
編み目のバランスや模様の対称性をきれいに整えやすく、特に初心者の方にも扱いやすいと評判です。
また、パズルのように組み合わせて使えるジョイント式のボードは、使いたい大きさに合わせてレイアウトできるのが魅力。
耐水性や耐熱性がある素材で作られているものもあり、スチームアイロンの使用にも対応しています。
折りたたんで収納できるタイプや、キャリーバッグ付きのものもあるので、収納場所に困らず保管できるのもポイントです。
初心者におすすめのスターターセット3選
・編み物初心者用ブロッキングセット:ボード・ピン・メジャーなどがセットになっていて届いたその日から使える便利アイテム。
・ニットプロのフォームマット:耐水性・目盛り付きでプロ愛用者も多い人気商品。
・折りたたみ式スチーム対応ボード:場所を取らず、アイロンのスチームにも対応した万能型。
どれもネット通販や手芸専門店で手軽に購入でき、レビューも多いので選びやすいですよ。
代用品との違いと実際の使いやすさを比較
市販の専用ボードは、代用品と比べてやはり安定感と機能性が抜群です。
たとえば目盛りがあることで、左右対称や一定の幅に仕上げたいときにもとても便利。
また、繰り返し使ってもへたりにくく、長期的に見てもコストパフォーマンスが高いのが特長です。
代用品でもじゅうぶん使えますが、ブロッキングを何度も行う予定がある方や、きれいな仕上がりにこだわりたい方には、専用ボードの導入を検討してみるのもおすすめですよ。
よくあるQ&A|ブロッキングに関する疑問を解決!
毎回ブロッキングするべき?頻度と目安
レースや模様編み作品は、毎回ブロッキングすることで完成度がぐっと上がります。
帽子や靴下など形がしっかりしたものは、必要に応じてOKです。
ピンが刺さらない素材のときはどうする?
布やスポンジを重ねて厚みを出すと、刺しやすくなります。
無理に刺すとピンが折れることもあるので、工夫してみてくださいね。
代用品で仕上がりに差は出る?注意点は?
代用品でも十分きれいに仕上がりますが、表面がボコボコしている素材だと形がゆがみやすいことも。
平らで安定感のあるものを選びましょう。
番外編|旅行中や外出先でもOK!応急ブロッキング法
ハンカチ+タオル+ノートで代用するアイデア
旅行先や外出中など、ブロッキングボードがない環境でも、工夫次第でしっかりと対応できます。
例えば、ハンカチをテーブルの上やベッドの上に広げ、その上に少し厚みのあるタオルを重ねることで、クッション性のある簡易土台が作れます。
その上に作品を丁寧に置いて、ピンで留めれば、即席のブロッキングスペースに早変わり。
さらに、タオルの下にノートや雑誌などの硬いものを敷くことで、より安定感のある作業面が完成します。
ピンがしっかり刺さりにくい場合は、タオルを二重にしたり、厚紙を挟んだりするのもおすすめです。
この方法なら、手持ちのものでサッと対応できるので、急ぎで仕上げたいときにも重宝します。
ホテルの部屋やカフェのテーブルなど、場所を選ばずに使えるのが嬉しいですね。
コンパクトで持ち運びやすいおすすめアイテム
・折りたたみヨガマット:軽量で大きさの調整がしやすく、丸めてカバンにも入れやすい。
・厚紙+滑り止めシート:スーツケースのすき間にも入るフラットさが魅力。滑らず安定して使えます。
・小さめスポンジボード:100円ショップなどでも手に入りやすく、軽くてふんわり感がちょうどよいサイズ感。
これらのアイテムは、旅行やお出かけの荷物にすっと忍ばせておけるのがポイント。
手芸好きさんなら、ちょっとしたスペースでも作品を丁寧に仕上げられる準備をしておくと安心ですね。
まとめ|専用じゃなくてもOK!楽しく自分流ブロッキングを
自分に合った代用品を見つけて、気軽に楽しもう
どの代用品も、工夫次第でしっかり活躍してくれます。
自分のスタイルに合わせて、ブロッキングをもっと楽しんでみてくださいね。
手持ちアイテムでできるから、今すぐ始められる!
道具がそろっていなくても、やり方さえ知っていれば大丈夫。
まずはおうちにあるもので、気軽にトライしてみましょう♪