スマートフォンから突然「ピロリン」という音が鳴って、びっくりしたことはありませんか?
何の通知か分からず、不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、その「ピロリン音」の原因や、iPhone・Android別の対処方法についてやさしく解説していきます。
まずは、原因から一緒に探ってみましょう。
スマホの「ピロリン音」の原因は?代表的なパターンを解説
メッセージ・LINE・SNSの通知音設定
もっともよくある原因は、LINEやInstagramなどのメッセージ通知です。
トークの受信時に「ピロリン」と鳴るような音が設定されていることがあります。
アプリによっては、独自の通知音やサウンドエフェクトを導入しているものも多く、音の種類もさまざまです。
設定を変更した覚えがなくても、アプリのアップデートによって自動的に通知音が変わることもあります。
一度「設定」アプリの通知セクションを確認して、通知音の種類やアプリごとの通知内容を見直してみましょう。
また、サイレントモードでも鳴る設定になっていないかも要チェックです。
NFC(近距離無線通信)による自動反応音
スマートフォンをICカードリーダーや交通系の改札、あるいは別のスマホや機械に近づけたときに、NFC機能が自動的に反応して音が鳴る場合があります。
特にAndroid端末では、NFC機能がデフォルトでオンになっていることが多いため、気づかないうちに「ピロリン」という接触音が鳴ることがあります。
カバンの中やポケットの中で、ICカードとスマホが接触するだけでも反応してしまうことがあるので注意が必要です。
この音が気になる場合は、設定からNFCをオフにするのが効果的です。
AndroidやiOSのシステム通知
AndroidやiPhoneでは、システム側からのお知らせ(バッテリー残量低下・OSのアップデート・バックアップ失敗など)に対して、特別な音で知らせてくることがあります。
とくにバッテリー関連の通知や、Wi-FiやBluetoothの接続トラブルなどは音が鳴ることが多いため、システム通知を見逃さないようにしましょう。
「設定」→「通知」から「最近通知されたアプリ」などを確認すると、どの機能が通知を出していたかチェックできます。
アプリのバックグラウンド通知や広告系ポップアップ
アプリを使用していないときでも、バックグラウンドで新着情報や広告などの通知が届くことがあります。
とくに無料ゲームアプリやツール系アプリでは、通知を活用した広告配信が行われていることがあり、これが「ピロリン音」の原因になることも。
通知を開いても内容が表示されない場合は、広告型通知やアクションを誘導する通知の可能性があるため、該当アプリを見つけたら通知設定を見直しましょう。
セキュリティ関連の警告音
セキュリティアプリが不審な動作やウイルス感染の兆候を検知した際にも、警告として通知音が鳴ることがあります。
また、詐欺アプリや偽セキュリティアプリが意図的に不安をあおる音を出すケースもあり、注意が必要です。
アプリの開発元やレビュー評価を確認し、信頼できるセキュリティ対策を導入しましょう。
必要であれば一度、ウイルススキャンを行って端末の安全性を確認するのがおすすめです。
音が鳴るタイミングや頻度をチェックして原因を特定しよう
「いつ鳴るか」をメモしておくと、原因の特定がぐっとラクになります。
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夜中に充電中によく鳴る?
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スマホをカバンに入れた時?
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ロック解除の直後?
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特定の場所(例えば通勤電車の中やレジの近く)で鳴る?
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他のBluetooth機器やWi-Fiに接続した直後?
こうした「タイミングの特徴」は、通知の種類や設定ミス、バックグラウンドで動作しているアプリ、または自動同期機能などと結びついている可能性があります。
例えば、NFCやBluetoothが反応して音が鳴っている場合は、スマホの周囲にある機器との接触がトリガーとなっていることがあります。
あるいは、定期的なバックアップや同期の完了通知が鳴っているケースも。
日常の使用環境や習慣を振り返ることで、意外な原因が見つかるかもしれません。
些細な違和感でも、「○時頃に鳴る」「特定の操作をした後に鳴る」といった情報を記録しておくことで、後の対策がしやすくなります。
スマホの「通知履歴」機能や、簡単なメモアプリなどを活用しておくと便利です。
iPhoneでピロリン音がする時の対処方法まとめ
通知設定を見直して原因アプリを特定
「設定」アプリを開き、「通知」の項目に進むと、インストールされているアプリごとの通知設定が一覧で表示されます。
ここで、それぞれのアプリが「サウンド付き」で通知を送っているかを確認することができます。
特に使用頻度が少ないアプリや、内容が気にならない通知については、通知そのものをオフにしたり、音を鳴らさない設定に変更することをおすすめします。
また、通知のスタイル(バナー表示・ロック画面での表示・サウンドの有無など)も調整できるため、日常生活の中で不要な音に悩まされることが少なくなります。
さらに「通知履歴」を活用すると、最近鳴った通知の出どころを特定しやすくなります。
何が原因かよくわからないときには、この履歴を見てみるのもよいでしょう。
フォーカスモード(旧おやすみモード)の活用
iPhoneには「フォーカスモード」という便利な機能があり、状況に応じて通知を制限することができます。
たとえば、就寝中や仕事中など、集中したい時間帯に通知を最小限に抑えることができます。
「おやすみモード」「作業モード」「運転中モード」など、目的に応じたモードをカスタマイズできるため、自分の生活スタイルに合わせた通知管理が可能です。
音が鳴らないようにするだけでなく、特定の人やアプリからの通知だけを許可する設定もできるので、重要な連絡は見逃さず、それ以外は静かにしておくことができます。
フォーカスモードは「設定」→「フォーカス」から設定可能です。
アプリ別に通知をオフにする簡単な設定手順
アプリのアイコンを長押しして「情報」または「Appの詳細」を選ぶと、そのアプリの詳細画面に進みます。
そこで「通知」の項目をタップすると、個別に通知のオン・オフを切り替えることができます。
通知音をオフにするだけでなく、ロック画面への表示や、バナーの表示も非表示にできるので、必要な情報だけを取捨選択しやすくなります。
音は必要ないけれど通知は視覚的に見たい、という方にも便利な機能です。
こうした細かな設定を行うことで、「ピロリン音」によるストレスをぐっと減らすことができるでしょう。
Androidでの「ピロリン音」トラブル解決法
アプリごとの通知管理と無効化方法
Androidスマートフォンでは、アプリごとに通知のオン・オフや詳細な動作を設定できます。
「設定」→「アプリと通知」→対象のアプリ→「通知」をタップすることで、音が鳴る条件や通知の表示方法(バナー、ロック画面、ステータスバーなど)を細かく調整できます。
例えば、天気アプリは通知は必要だけど音は不要という場合、サウンドのみオフにする設定が可能です。
また、通知そのものが不要であれば「すべての通知を無効にする」こともできます。
アプリによっては通知カテゴリ(通知チャンネル)に分かれており、「重要な更新」「プロモーション」「リマインダー」など、種類ごとに設定を変えられる場合があります。
この機能をうまく使えば、必要な通知だけを音付きで残し、それ以外は静音や非表示にすることができます。
通知の頻度が高いアプリは、通知音がストレスになることもあります。
そういった場合は、まず通知の優先度を「低」に設定し、必要に応じて無音に変更するなど、段階的に対策するとよいでしょう。
通知チャンネルを活用した静音設定
Androidでは「通知チャンネル」という、通知の種類ごとの細かい制御が可能です。
たとえば、ショッピングアプリで「注文状況」「お得なキャンペーン」「おすすめ商品の紹介」といった複数の通知がある場合、それぞれの通知チャンネルに対して個別の設定ができます。
「設定」→「アプリと通知」→対象アプリ→「通知」から、チャンネルごとのサウンド、バイブ、ポップアップ表示の有無を細かく調整可能です。
通知チャンネルを活用すれば、不要な通知をオフにしつつ、必要な情報だけを逃さずチェックできます。
たとえば、「お知らせは音ありで受け取りたいけれど、広告通知は無音にしたい」など、自分の好みに合わせて最適な通知環境を整えることができます。
この柔軟性の高さは、iPhoneにはないAndroidの大きな利点のひとつです。
NFC機能のオフや接触誤作動への対処方法
NFC(近距離無線通信)は、交通系ICカードの読み取りや、ワンタッチ決済、デバイス間のデータ共有などに使われる便利な機能です。
ですが、使っていない場合や、意図せず反応して「ピロリン」と音が鳴ってしまう場合は、オフにすることでトラブルを避けることができます。
「設定」→「接続済みのデバイス」または「接続の設定」→「NFC」を選び、スイッチをオフにするだけで設定は完了します。
カバンの中で交通系カードや他のICタグと反応してしまうと、予期せぬ音が鳴ることがあります。
特に改札付近やコンビニレジなどで頻繁に音が鳴る方は、一時的にNFCをオフにして使ってみるのがおすすめです。
また、最近のAndroidでは「NFCを使用中のみオンにする」設定も選べる場合があり、必要なときだけ自動でオンにするようなスマート管理も可能です。
セキュリティ面の注意点と予防策もチェックしよう
不審な音が鳴るスマホのチェックポイント
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記憶にないアプリが入っていないか?
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異常なバッテリー消耗はないか?
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勝手に画面が点灯することはないか?
安全性を守るための4つの基本対策
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セキュリティアプリで定期スキャンを実行する
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アプリごとの「権限設定」を見直す
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公式ストア以外からのインストールを避ける
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OSやアプリを常に最新バージョンに保つ
セーフモードで不具合の原因を見極める方法
Androidでのセーフモード起動手順
Androidスマートフォンで不審な音や動作に悩まされているときは、まずセーフモードを使って原因の切り分けを行うのが効果的です。
セーフモードとは、インストールしたアプリを一時的に無効化し、スマホ本来のシステムだけで起動する診断用モードのことです。
手順は、電源ボタンを長押しして「電源を切る」を表示させたあと、その表示をさらに長押しすると「セーフモードで再起動」という選択肢が表示されます。
「OK」をタップすると再起動が始まり、スマホの左下などに「セーフモード」と表示されます。
この状態でスマホを操作し、音が鳴るかどうかを確認します。
もしセーフモード中に音が鳴らない場合は、インストールしたアプリのいずれかが原因である可能性が高いと考えられます。
問題が再現しなければ、アプリをひとつずつアンインストールして原因を特定しましょう。
また、セーフモードから通常モードに戻るには、スマホを再起動するだけでOKです。
iPhoneでトラブルシューティングする方法
iPhoneにはAndroidのようなセーフモードは存在しませんが、トラブルの原因を探る方法として「すべての設定をリセット」するという手段があります。
これは、Wi-Fiのパスワードや通知設定、ホーム画面のレイアウトなど、iPhoneの個別設定をすべてリセットする操作です。
個人のデータや写真・アプリなどは削除されないため、比較的安全に試すことができます。
操作手順は、「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべての設定をリセット」を選び、パスコードを入力して実行するだけです。
それでも改善しない場合は、Appleサポートへ相談したり、「iPhoneのストレージ」から不要なアプリを削除して動作を軽くするのも一つの方法です。
また、バックアップを取ったうえで「すべてのコンテンツと設定を消去」して初期化を行う最終手段もありますが、慎重に検討しましょう。
よくある質問(Q&A)でさらに疑問を解決
Q. 電源を切ったはずなのに鳴った気がするのはなぜ?
A. 睡眠中の通知音や、隣の部屋のスマホと勘違いしている可能性もあります。
Q. 他の人のスマホと勘違いしている可能性は?
A. 家族や職場の人と似た通知音を使っている場合、混乱することもあります。
Q. アプリを入れていないのに通知音が鳴るって本当?
A. プリインストールされたアプリが原因の場合があります。無効化できるか確認してみましょう。
家族のスマホでも鳴る?子どもや高齢者のスマホ音の対策
高齢者のスマホ設定で見直したいポイント
高齢者の方がスマホを使用する際、通知音が大きすぎたり、短時間に何度も音が鳴ったりすると、混乱や不安につながることがあります。
とくに、音の正体がわからないまま続くと「壊れたのでは?」と心配になることもあるため、音の出る通知は最小限に絞るのが安心です。
通知音が鳴る主なアプリやサービスは、メール、LINE、天気予報、ニュース速報などですが、必要な情報だけを受け取れるよう「通知設定」から一つひとつ見直しましょう。
スマホ初心者の場合は、家族が一緒に確認してあげるとスムーズです。
また、「おやすみモード」や「簡単モード」など、高齢者向けに機能をシンプルにする設定を活用するのも効果的です。
さらに、誤操作によって不要なアプリがインストールされ、そこから通知音が鳴っているケースも少なくありません。
不要なアプリはアンインストールし、操作を最小限にとどめることで、誤作動や混乱を防げます。
子どものスマホの通知やセキュリティ管理
お子さまが使っているスマホでも、知らないうちにインストールされたアプリやゲームが、通知音を鳴らしていることがあります。
中には、ゲーム終了後に広告通知が届いたり、アプリの更新時に「ピロリン」と鳴る設定になっていたりする場合も。
特に夜間や授業中など、通知音によって生活リズムが乱れることもあるため、事前に通知設定をしっかり整えることが大切です。
「設定」→「通知」から、不要なアプリは通知をオフにしたり、「おやすみモード」を設定するなど、時間帯ごとの使い分けもおすすめです。
また、iOS・Androidともに「ペアレンタルコントロール」機能を活用すれば、インストールできるアプリの制限や、使用時間の管理も可能になります。
保護者が定期的に使用状況を確認し、必要に応じてセキュリティアプリでスキャンを行うことも、安心してスマホを利用するうえでの大切なポイントです。
やってはいけない!「ピロリン音」が止まらないときのNG行動
急にアプリを削除すると、かえって原因がわからなくなる?
どのアプリが原因か特定できないまま削除してしまうと、音が一時的に止まっても、また同じアプリを入れたときに再発する可能性があります。
アプリの削除は最終手段と考え、まずは通知履歴やアプリの設定から原因を調べるようにしましょう。
初期化する前に試しておきたい確認項目
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通知履歴の確認
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音の録音や画面録画で「いつ鳴ったか」を残す
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スマホの再起動やセーフモード起動による動作チェック
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設定内の「デジタルウェルビーイング」や「使用履歴」を確認し、頻繁に動作しているアプリを見極める
これらのステップを試しても解決しない場合に、初期化を検討するのが安全です。
まとめ:原因と対策を知って、快適で安心なスマホ生活を
「ピロリン音」は、少し設定を見直すだけで止められることがほとんどです。
音の正体を知ることで、不安も解消されるはず。
この記事が、毎日使うスマホをもっと快適にする手助けになればうれしいです。